2023/08/17 19:34
「ふくりん」という言葉自体は、刀の鍔(つば)や天目茶碗、口金などの周縁を金属の類で細長く覆って損壊に備え、
合わせて装飾を兼ねたものをいうそうです。
この周縁にとりつける「細長い金属」は、ひと昔前では金属加工屋が片手間に作ってくれていたそうで、
そのおかげがあり、口金屋もそれを使うことで優美な「ふくりんの口金」を生産できたそうです。
またその頃は、口金の材質も「真鍮」で出来ており、より「柔らかい金属感」があったそうです。
今となっては、まずその「金属加工屋」もなくなってしまい、日本における口金屋もわずかになったいることから
本当に「ふくりんの口金」は希少なものとなってしまいました。
当社としてもこうした経緯を聞いてはおりましたが、つい先日、会社に「ふくりんの口金」(真鍮製)が
デッドストックとしてあることに気づきました。
それを今回、メッキをかけなおし商品化しましたので、この「最後のふくりん口金財布」を是非ご覧いただき、
ご購入いただければ幸いです。